【マニラ/フィリピン 6日 AFP】政府高官および科学者の発表によると、フランスを中心とした研究グループがフィリピン中部のパングラオ(Panglao)島近海で数千種にもおよぶ新種の甲殻類と軟体動物を発見した。

今回の発見は、約2年間にわたって複雑な沿岸生態系の研究を続けてきた「パングラオ海洋生物多様性プロジェクト(Panglao Marine Biodiversity Project)」によるもので、フランス国立自然史博物館(Museum National d’Histoire Naturelle)のフィリップ・ブーシェ(Philippe Bouchet)氏を中心とした研究者たちは、発表した声明の中で以下のように述べている。

「甲殻類150-250種と軟体動物1500-2500種について、新種と確認された」

「概して、日本周辺に生息するエビなどの十脚甲殻類を1600種程度上回る」

「地中海に生息する甲殻類は340種、軟体生物は2024種程度である」

 ブーシェ氏によると、採集には科学的な方法とともに、海底をさらったり底引き網を用いたほか、網を持って潜水するなど、パングラオ島の漁業労働者たちが伝統的に行ってきた方法も採用された。
 同氏は今回のプロジェクトについて、世界的に見てもこれまでで最も包括的な珊瑚礁における生態調査であるとしている。

 写真は5日、マニラの国立博物館で新種の標本を手にするブーシェ氏。(c)AFP