【10月6日 MODE PRESS】パティスリー「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)」と東京大学総合研究博物館は4日、同博物館小石川分館でプレスプレビューイベントを開催した。かつて東京大学で研究に使用されていた剥製や標本が並ぶ空間で、「自然にいだかれて(Sous le singne de Nature)」をテーマに作り上げられたクリスマスケーキや新作マカロンが披露された。

 今回のイベントは、10年程前から「アート&サイエンス」をテーマしたプロジェクトを行う東京大学総合研究博物館と“スイーツ界のピカソ”と称されるピエール・エルメが共催。「スイーツ&サイエンス」と題し、両分野のコラボレーションを図った。

 同館の西野嘉章(Yoshiaki Nishino)館長は「これまで『アート&サイエンス』をテーマに、モードや音楽、写真などアートとサイエンス(科学・学術)の境界を探す取り組みを行ってきました。食文化は扱ってきませんでしたが、今回のコラボレーションを機に接近を図ろうと思いました。ピエール・エルメからオファーを頂きとても嬉しく思いました。東京では珍しくビルが目に入らない美しい庭園を眺めながら、珠玉のスイーツを楽しんでください」とコメント。

 館内では、 東大教授が使用したキャビネットにカラフルなクリスマスケーキや年始を彩るガレット・デ・ロワがディスプレイされたり、動物の標本と並んで「ピエール・エルメ・パリ」のバレンタインでお馴染みのマスクチョコレートが並べられたり、驚きと楽しさにあふれた演出がされた。(c)MODE PRESS