【10月13日 MODE PRESS】東京・銀座/有楽町エリアに15日、新たなメンズファッションストア「阪急MEN'S TOKYO」がオープンする。世界を舞台にする男のための“ジェットセッタースタイルストア”をコンセプトに、ビジネスもプライベートも楽しむ30代から40代の男性をメインターゲットにしたラインナップに注目が集まる。

■銀座・有楽町エリアでメンズの拠点に

 百貨店や路面店、ファッションビルなど女性向けの売場が他の地域に比べて比較的多い銀座・有楽町エリアにとって、メンズに特化したブランドと品揃えが豊富な「阪急MEN'S TOKYO」はメンズの拠点とも言うべきストアになることが予想される。

 阪急阪神百貨店の武田肇(Hajime Takeda)執行役員は「08年にオープンした梅田阪急メンズ館と伊勢丹メンズ館から学んだ店作りをしました。路面店の多いエリアですが、1か所に集約しているメリットは大きい。新宿は近いようで遠く、銀座・有楽町エリアにはポテンシャルがある」と意気込みを語る。付近で働くビジネスマンをはじめ、東京へ出張に来た男性層にもアピールできるよう新幹線から目に入るところに市川海老蔵(Ebizo Ichikawa)を起用した大型のキャンペーン広告を打ち出している。目下目標とする年商は、付近百貨店のメンズ売上げと同等の120億円。10月28日に隣接してオープンするルミネ有楽町については、競合ではなく若い客層の集客など相乗効果を期待する。
 
■1階はラゲージ&レザーグッズに特化

 1階では「ゴヤール(Goyard)」「トム フォード(Tom Ford)」「グッチ(Gucci)」「プラダ(Prada)」「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」の5ブランドが世界初となるメンズラゲージ&レザーグッズのコンセプトショップを出店。「目新しいブランドではないが、従来とは違う見せ方で新鮮さをアピールしていく。バッグや小物類を購入される方や観光客の購買も狙っている」と武田氏。そのほか1階ではジュエリーやスキンケアアイテムを展開。“男の色気”を意識したフロア作りで従来の百貨店の売り場と差別化を図る。

 2階と3階では高級ブランドのウェアを充実のラインナップで取り揃えている。4階から7階は、よりカジュアルなスタイルを好む層に向けて幅広い価格帯の商品とブランドが並ぶ。8階ではネイルサロンやヘアサロン、ボディやフットケアサロンなども出店している。男性層だけなく、一緒に買い物に来た女性たちも満足できる空間作りがなんともうれしい。

■注目ブランドも多数出店

 今回特に注目すべきショップはほかに「フェンディ(Fendi)」や「トラサルディ1911(TRUSSARDI 1911)」のメンズコンセプトショップ、そしてニューヨークの店舗デザインを再現した「トム ブラウン(Thom Browne)」だ。大阪に出店し反響の良かった「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」はより広い売場面積で展開する。

 B1Fには、ジェットセッターをテーマにした雑誌「モノクル(Monocle)」が手がける世界初のカフェや老舗文具店の伊東屋とセレクトショップ「ユナイテッド・アローズ(UNITED ARROWS)」がコラボレーションしたショップも入る。(c)MODE PRESS

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