【9月10日 MODE PRESS WATCH】江戸時代から途絶えることなく今日まで受け継がれてきた江戸切子の技術・伝統を継承する若手職人15人の作品を展示した展覧会が伊藤忠青山アートスクエアで10月1日から開催される。

■15人が挑む、最先端の「江戸切子」

 江戸切り子は、洞爺湖サミットの国賓への贈呈品や、2014年のオバマ大統領訪日の際の安部首相から手渡された土産品など、歴代首相にも「日本代表」として海外要人へのギフトに選ばれてきた、日本が誇る伝統工芸だ。

 しかし機械による大量生産などから伝統を受け継ぐ職人の数は年々減少。技を継承していくことが大変困難な時代となっている中、若手職人たちは時代のニーズを見据え、常に新たな表現に挑み続けている。

■テーマは「東京オリンピック」

 本展は、ただ伝統工芸を並べたわけではない。「アート」「デザイン」という切り口で、精巧なカット、色彩の濃淡、器における色の残し方など、職人一人ひとりの技とセンスが投影された江戸切子作品を展示している。第3回目を迎える今回のテーマは、2020年の東京五輪。世界の平和を象徴する祭典を職人ひとりひとりが作品を通じて表現する。

 日本の伝統工芸を現代的なテーマで捉え、アートやデザインといった視点で見るチャンスは滅多にないので、足を運んでみて。

■開催概要
・日本の伝統工芸 江戸切子若手職人15人展
主 催:伊藤忠商事株式会社
会 期:2015年10月1日[木]~11月3日[火・祝]※ 会期中無休
時 間:11:00~19:00
入場料:無料
会 場:伊藤忠青山アートスクエア
東京都港区北青山2-3-1 シーアイプラザB1F
TEL&FAX:03-5772-2913

■関連情報
・伊藤忠青山アートスクエア 公式HP:http://www.itochu-artsquare.jp/
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