【1月16日 AFP】ブラジルのジャイル・ボウソナロ(Jair Bolsonaro)大統領(63)は15日、銃規制法を緩和する大統領令に署名した。公約に掲げた治安対策の一環だが、暴力犯罪がはびこる現状をさらに悪化させる懸念もある。

 大統領令により、前科のない成人が最大で4丁の銃を購入し、自宅に保有することが容易になった。

 署名の様子はテレビで生中継され、ボウソナロ氏は「良い市民」が自分の銃器を持ちやすくなると強調した。署名の際には、手に持ったペンを指して「正当な自衛権を保障するために、私はこの武器を使う」と語った。

 元軍人で議員を長く務めた極右のボウソナロ氏は、犯罪と汚職の取り締まりなどを公約に掲げて昨年10月の大統領選で勝利。今月初めに大統領に就任した。

 ブラジルは2017年に殺人事件が6万4000件近く発生し、戦闘地域を除けば世界で最も危険な国の一つとなっている。

 ただ、調査会社ダッタフォーリャ(Datafolha)が先月発表した世論調査によると、銃規制の緩和には国民の61%が反対していた。

 ボウソナロ氏は署名した大統領令について、2005年の国民投票で国民の64%が銃販売の全面禁止に反対した結果から支持されると主張している。(c)AFP/Jordi MIRO