【12月13日 東方新報】中国・青海省(Qinghai)西寧市(Xining)城中区人力資源・社会保障局によると12月2日、青海省で初めてとなる「24時間ギグワークステーション」が、西寧市城中区の総寨鎮で正式に運用を開始した。政府と企業が協力して構築したこのデジタル型就業サービス拠点は、従来の「路上で仕事を探す」やり方から、「スマホで仕事を受注する」方式への転換を促し、農村労働者やフリーランス型の働き手に、より便利で精度の高い就業サービスを提供することを目指している。

この拠点には、24時間利用できる自動求職端末、AI就業サービス一体機、大型データモニターなどのデジタル設備が整備され、いつでも利用でき、求人検索からマッチングまで一連の流れをカバーする就業サービス環境が構築されている。大規模データ分析やAI対話技術を活用することで、人材と仕事のマッチング精度を高め、求職成功率を引き上げるねらいだ。公共就業サービスの「スマート化」を進め、利便性や均等性、専門性の向上を図っている。

サービスモデルの面では、「オンラインでの仕事受注」と「オフラインでの支援」を組み合わせ、ギグワーカー向けにワンストップのサポートを提供している。オンラインでは176社が登録し、求職者は2288人、求人件数は累計2072件に達している。求人は、水回りや電気などの修理、家電修理、鍵開け、排水トラブル対応、防水工事、引越し、清掃など、生活に密着した幅広い分野をカバーしている。一方オフラインでは、働き手の実情に寄り添い、互いに支え合う雰囲気づくりを進め、拠点を「ただのサービス拠点」から「頼れる地域ブランド」へと育てていく方針だ。

城中区人力資源・社会保障局の張福萍(Zhang Fuping)氏は「城中区では、ギグワーク向けの就業支援を継続的に強化し、柔軟な働き方に対応できる仕組みづくりや、身近で働ける環境づくりを進めている」と話す。今後も「小さな就業ステーション」の役割をさらに発揮させ、雇用の安定、収入増、生活の安心につなげ、地域経済の発展に活力を注いでいきたいという。(c)東方新報/AFPBB News