中国初 視覚障害児童の読書を支援するAIシステムが稼働へ
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【12月5日 CGTN Japanese】「国際障害者デー」(12月3日)を前日に控えた12月2日、中国初の視覚障害児童の読書のためのバリアフリー人工知能(AI)読み上げ支援システムの「小星」が公開されました。利用者は携帯電話やパソコンを通じてこの視覚障害者向け総合教育資源デジタル対話システムにログインして利用することができます。登録や利用は無料です。
このシステムは中国点字出版社と科学技術企業が共同開発したもので、視覚障害者の読書での「見えない」「読めない」「やりとりがない」といった核心部分の問題を解決するものです。
この読み上げシステムには大規模AI言語モデルが導入されており、視覚障害のある読者は読書中に書籍の内容についていつでも質問を投げかけることができます。システムは言葉の解釈、物語の解釈、知識の追加について全文の知識ベースに基づいて回答します。すべての質疑応答記録は音声やメモとして保存することができ、その後の復習と定着に役立てられます。また、視覚障害のある読者は物語の登場人物になりきってシステムと対話することもできます。システムは書物の中の登場人物の性格や口調を模倣できるので、利用者は演じたい人物を選択するだけで、AIで駆動されるキャラクターと自由に対話しながら物語と並行する時空に入り込み、没入型のやり取りを通じて物語や登場人物への理解を深めることができます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News