【12月3日 CGTN Japanese】ドイツの週刊全国紙ディー・ツァイトのウェブサイトによると、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)グループは、中国で新型車を完全に研究開発し生産できると発表し、中国東部の安徽省合肥市に新しい研究開発センターを設置したとのことです。VWは、「新型車は同センターを通じて、ドイツ国外で初めて研究開発し、必要な試験を経て市場投入可能な状態に達することができる」と説明しました。

報道によると、ドイツの自動車メーカーは長年にわたり、中国市場でますます大きな競争圧力を受けているとのことです。英国の調査会社、JATOダイナミクスは、中国国産自動車メーカーの市場シェアが、2019年の35%から今では60%近くに達していることを明らかにしています。

VWグループ(中国)董事長兼CEOのラルフ・ブランデシュテッター氏は、「中国は世界で最も競争力と革新力を持つ自動車市場だ。われわれは合肥における生産能力の拡大を通じて、現地市場のニーズに迅速に対応していく」と述べました。

VWによると、合肥の研究開発センターは電気自動車(EV)の研究開発をメインとし、ここで生産されるモデルは中国市場だけでなく、東南アジアや中東にも販売されるとのことです。

関係者によると、同センターは新型車の研究開発期間を30%短縮でき、当初の計画では、ここで新たなEVプラットフォームが開発され、販売価格が約2万ユーロの車両の基盤になるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News