9500台積み自動車運搬船、初航海で欧州へ
発信地:東京
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【9月25日 東方新報】9500台を積載できるメタノール燃料対応型の自動車運搬船「安吉茂盛」は山東省(Shandong)煙台市(Yantai)で9月21日、山東港口の煙台港で国産ブランド車3459台を積み込み、初めての航海としてヨーロッパへ向かった。
この船は、世界でも最大級の規模と積載能力を誇り、エネルギー効率も最高水準に達した低炭素・スマート型の超大型自動車運搬船である。主要な設備はすべて国産化されており、大容量のメタノール燃料タンクと専用の燃料準備区画を備えることで、将来的な代替燃料の選択に大きな柔軟性を持たせている。積載能力の高さや効率的な荷役作業、省エネ性や環境性能などで業界をリードしている。
「安吉茂盛」の港での作業にあたっては、煙台港が税関、海事局、出入境管理、パイロットステーションなど関係機関と緊密に連携し、集荷・輸送・検査・通関・接岸離岸を一体化した環境配慮型の専用ルートを設けた。これにより港での滞在時間を大幅に短縮し、新造船の接岸・離岸と輸出車両の積み込みを無事に完了した。
煙台港は山東港グループの完成車物流拠点であり、中国北方における完成車物流のハブ港でもある。今年に入ってから、世界最大級かつ最長の自動車運搬船が相次いで寄港して積み込みを行い、さらに新造のロールオン・ロールオフ船8隻がここから初航海を果たしている。これにより「中国製造」の海外展開を後押しする「港の強力な結節点」としての役割を発揮している。(c)東方新報/AFPBB News