新学期に合格通知続々 快手が高考シーズンで志望校選びを支援
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【9月18日 東方新報】教師の日と新学期の到来にあわせ、全国の大学キャンパスがにぎわいを見せている。中国の動画配信プラットフォーム「快手(Kuaishou)」は、受験生や保護者が体験を共有し合う場として定着しており、この春には志望校相談や学習支援の公益配信を実施した。その快手上で、参加した受験生たちが次々と「合格通知書」を投稿し、新学期を迎える喜びを分かち合っている。
通知書を手に笑顔を見せる学生や、大学の門をくぐる瞬間を記録する動画が多く寄せられ、コメント欄には保護者や教師への感謝の言葉が並んだ。「結果がどうであれ、努力が何よりの答え」「作文を書き切れず心配だったが、子どもの強さに気づいた」「先生が毎日付き添ってくれたおかげで安定した成績を出せた」など、受験をめぐる思いが共有され、多くの利用者の共感を集めた。
快手では教育系クリエイターも活動しており、志望校選びに悩む家庭を支援している。吉林大学(Jilin University)と東北大学(Northeastern University)を卒業した「劉校長」と「国柱老師」は、長年にわたり志望校相談を手がけ、2021年から快手に参加した。動画やライブ配信を通じて受験生の質問に答え、毎年数千人を指導している。ある母親は「夫を試験前に亡くし不安だったが、先生の助言で子どもが50点上げ、公立大学に進学できた」と感謝を伝えた。
今年6月から7月にかけて、快手は「百城志願報考」イベントを実施。約9000回の志望校相談ライブ配信を行い、延べ1.3万人が参加した。さらに10省18都市でオフライン講座を開き、受験生に直接情報を届けた。試験対策では32回の科目別ライブ配信を行い、延べ視聴者数は6億6000万人を超えた。「高考百問百答」配信では人気クリエイターが質問に答え、5回で282万回以上視聴された。快手のデータ報告によれば、「志望校選び」に関する動画再生数は735億回に達し、前年比42%増となった。
一方で、学習を楽しくする取り組みも広がっている。広州市(Guangzhou)の物理教師・張振豪(Zhang Zhenhao)さんは、難解な物理知識をわかりやすく動画化し、アニメやストーリー要素を取り入れて人気を集めた。公式を「魔法の呪文」に見立てる工夫は「物理が初めて楽しいと思えた」と生徒や保護者から支持され、彼は快手の「2025光合年度影響力クリエイター」に選ばれた。
快手は教育公益活動を通じて、地域や家庭環境の格差を超えて学習支援を届けている。志望校相談のライブ配信から、授業を身近にする教育クリエイターの工夫まで、知識を温かく伝える仕組みが広がっている。教育は知識の伝達にとどまらず、心の支えであり人生の指針でもあると位置づけ、快手は今後も教育分野に力を入れ、子どもたちの夢を後押ししていく方針だ。(c)東方新報/AFPBB News