中国、計算能力総規模で世界第2位に
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【9月11日 東方新報】中国国家データ局の劉烈宏(Liu Liehong)局長は14日、北京市で行われた記者会見で、中国のデジタル基盤は規模や技術の面で世界のトップ水準にあり、計算能力(算力)の総規模は世界第2位だと述べた。
国務院新聞弁公室が同日開催した「第14次五か年計画」期間中のデジタル中国建設の成果を報告する会見で、劉局長は次のように指摘した。6月末時点で、中国の5G基地局数は2020年比5倍の455万基に達し、ギガビットブロードバンドユーザーは34倍の2億2600万戸に拡大。計算能力規模は世界第2位となり、経済社会の発展を力強く牽引している。
劉局長は、長年の取り組みにより、中国はデジタル分野で重要な核心技術のブレークスルーを達成したと強調。国産OSの急速な成長を例に挙げ、華為技術(ファーウェイ、Huawei)のHarmonyOSエコシステムのデバイス累計は11億9000万台を突破し、スマホや自動車、家電など1200種類以上の製品に「スマート中枢」を提供していると説明した。また、中国のAI総合実力は体系的に向上し、世界のAI特許の60%を占めるまでに成長。ヒューマノイド(人型)ロボットやスマート端末などの分野で継続的に進展を遂げている。
デジタル技術と実体経済の融合も著しく深化。2024年末時点で、中国のソフトウェア収益規模は2020年比80%増、規模以上電子情報製造業の付加価値額は70%以上増加した。産業のデジタル化が加速する中、1万以上のスマート工場が建設され、製造業の大分類の80%以上をカバー。スマートホームやウェアラブルデバイスが新たな消費トレンドとなっている。
公共サービス面でも、デジタル技術がアクセシビリティと公平性を大幅に向上させた。劉局長は、新生児の出生手続きを例に挙げ、従来は複数の部門を回って書類を提出する必要があったが、現在はオンラインで情報を入力すれば、データが部門間で自動的に共有され、数日で手続きが完了すると説明。教育、医療、社会保障、高齢者ケアなどの公共サービスがデジタル化され、「ラストワンマイル」の問題解決に貢献していると述べた。デジタル化は従来の公共サービスにおける「プロセスの壁」や「データの壁」を打破し、効率的で便利な行政サービスを実現している。(c)東方新報/AFPBB News