中国と台湾の青少年、福州で野球交流 友情を育む「海青杯」開幕
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【9月7日 東方新報】台湾の野球チームの走者が素早く塁を駆け抜け、チームメートの正確なスイングで打球が飛ぶと、見事に本塁へ戻って得点を挙げ、スタンドから大きな歓声が湧き上がった。第7回「海青杯」両岸青少年野球交流キャンプが2日、福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)で開幕し、福州と台湾の野球チームが試合を通じて交流した。
台湾・新北市(New Taipei City)から参加した野球青年の謝伯昌(Xie Baichang)さんは試合を観戦しながら「両岸(中国大陸と台湾)の青少年が試合で思いきりバットを振り抜き、友情というホームランを打ってほしい」と語った。
近年、福建省では野球が盛んになり、中国本土初の「閩台(福建・台湾)連合チーム」が結成され、この1年間でさまざまな大会に出場してきた。こうした活動の背景には、中国・台湾のコーチたちの共同の努力がある。
中国本土の若手コーチ、鄒立超(Zhou Lichao)さんは「今では両岸の若者が野球を知り、好きになる人がどんどん増えています。大会の仕組みも整いつつあります。グラウンドでは両岸の選手たちは対戦相手でありながら、お互いに励まし合い、共に成長する仲間でもあります」と語った。
開会式では、福州と台湾の野球チームが互いにチーム旗を贈り合った。中国・台湾の来賓の見守る中で、両チームは定期的な友好交流を続けることで合意し、今後は協力をさらに広げ、長期的な交流や相互訪問、試合交流の仕組みを築いていく予定だ。
第7回「海青杯」両岸青少年野球交流キャンプは、第13回海峡青年祭の集中イベントのひとつで、開催期間は4日間。野球の競技体験と文化学習を組み合わせた内容となっている。(c)東方新報/AFPBB News