【8月19日 People’s Daily】米国が一方的な関税と科学技術への圧力を乱用する中、国際社会は中国の科学技術イノベーションに注目している。その理由は、それが中国経済の耐久性と発展のポテンシャルを観察する重要な窓となるからだ。

多くの権威ある国際機関が、中国が科学技術のイノベーションを通じて、新たな競争の優位性を構築し、保護主義の衝撃に効果的に対抗し、世界の科学技術の発展に確実な推進力を注ぎ込んでいると指摘している。

初めての月の裏側のサンプル採取の成功から、超伝導量子コンピューター「祖冲之3号(Zuchongzhi 3.0)」が世界の量子計算の優位性を再度確立するマイルストーンの達成まで、さらに「深度求索(DeepSeek)」がグローバルな人工知能大モデルの競争の構造を変えるまで、先端技術の突破(ブレークスルー)が相次ぎ、中国発の科学技術イノベーションが国際的な注目を浴びている。

2012年の34位から19年の14位、24年の11位と、中国のグローバル・イノベーション指数ランキングは着実に上昇し、過去10年間で最も急速に成長した経済体の一つとなっている。これは、中国の科学技術イノベーションが単発の「一点突破」ではなく、イノベーションの勢いが全面的に形成されていることを示してる。

中国のイノベーションが勢いを増す中、一つの結論がはっきりと見えている。中国のイノベーションを封殺する企みは思い通りにならず、今後もまた成功しないということだ。

ドイツの経済専門誌「ヴィルトシャフツヴォッヘ(Wirtschaftswoche)」は、米国がテクノロジーの封じ込めと制限政策を実施しても「竹篭(かご)で水を汲む」ような無駄な行為に終わるだけでなく、逆に強烈な「激励効果」を起こすだけだと指摘している。

かつて「イノベーションの不足」が「中国経済のアキレス腱」だと言われてきた。

過去の弱点から現在の勢いへと変貌を遂げたイノベーションの変革は、どこから生まれてきたのだろうか?

中国のイノベーションの変革は、政府による科学的で体系的なトップレベル戦略の成果である。中国の社会全体の研究開発費は、12年に1兆元(約20兆4600億円)を突破し、19年に2兆元(約40兆9200億円)を突破し、24年には3.6兆元(約73兆6560億円)を突破して、過去最高を更新し続けている。

新時代の中国では、イノベーション重視の方針が貫かれ、イノベーションは中国の固定戦略、総合計画、政策支援、未来の見通し、長期的布石、固い決意となっている。

イノベーションの変革は、改革がもたらす力を継続的に注ぎ込むことで生み出されている。改革から推進力を引き出し、科学技術イノベーションを妨げるあらゆる思想や制度の壁を打破することで、創造の源泉が勢いよくほとばしっている。

「論文や職位、学歴、受賞歴」など形式的な評価基準から脱却し「課題解決重視・実力本位」の制度改革を推進することで、科学技術体制の継続的な改革が、基礎研究の「最初の1キロ」と成果の応用の「最後の1キロ」とを、より迅速に結びつけている。研究室で生まれた知恵の火花が、発展を支える現実の生産力へと着実に転換されている。

イノベーションの飛躍的な進展は、総合的に整備された「イノベーション・エコシステム」によってもたらされたものだ。

かつては古いタイプの工業地帯だった遼寧省(Liaoning)は、まるで「老木に新芽が芽吹く」ように革新的な産業が勃興し、今や76の国家レベルの「科学技術イノベーションプラットフォーム」と5000社を超える先端技術企業を有する先端的工業地帯に変貌している。

「世界知的所有権機関(WIPO)」の年度報告書「2024年グローバル・イノベーション指数報告』によると、中国は26の「グローバル・トップ100イノベーションクラスター」を保有し世界第1位とされている。海外の専門家は「中国には無数のテクノロジー企業、大学、各種研究機関科がある。非常に包括的な方法でイノベーション・エコシステムを構築していることが、中国の成功の重要な要因の一つだ」と指摘している。

外部からの圧力や抑圧に直面する中、中国は「科学技術は善のため」という文明の自覚を堅持している。「科学技術のイノベーションには各国の協力と共同の進歩が必要であり、ゼロサムゲームではない」と確信している。現在の中国は、より開放的な思考と政策で、科学技術イノベーションの国際交流と協力を推進している。

パキスタン人の宇宙飛行士が中国の宇宙ステーションを訪問する最初の外国人となる計画がある。世界的な製薬会社・アストラゼネカ(AstraZeneca)は北京に「グローバル戦略研究開発センターを設立するため、200億元(約4092億円)近い投資計画を発表した。ドイツBMWは中国企業との戦略的協力を深化させ、AI大規模モデルの「車載化」を加速すると発表した。欧州の航空宇宙企業・エアバス(Airbus)は中国パートナーと協力し、航空産業のグリーン転換を推進している。

英国の経済誌「エコノミスト(Economist)」は「中国が世界的な研究開発の拠点の役割を強化しており、多くの多国籍企業が中国に設立した研究開発センターがイノベーションのゆりかごとなっている」と指摘している。

科学技術イノベーションは全人類の利益に奉仕すべきであり、少数者の特権になってはならない。中国は「グローバルAIガバナンスイニシアチブ」を提唱し「国際科学技術協力イニシアチブ」と「AI能力向上普及計画」を発表している。ブラジル、南アフリカ、アフリカ連合と共に「オープンサイエンス国際協力イニシアチブ」を共同で提唱して、グローバルサウス諸国の科学技術能力向上に注力し、いかなる国も取り残されないよう呼びかけている。

科学技術イノベーションの道において、中国は一貫した協力者であり、能力向上を支援する存在だ。

中国が科学技術イノベーションの道で奮闘を続けているのは、誰かを打ち負かすためや誰かを抑圧するためではなく、人びとの幸福な生活のため、人類の発展と進歩のためだ。

単独主義や保護主義の「逆流」が拡大する中、中国は各国と手を携え、開放的で協力的な人類の正しい道を共に歩み、科学技術イノベーションの成果を共有し、人類のより良い未来を共に創造していく。
(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews