上半期の中国文化産業、売上7.1兆元超で前年同期比7.4%増
発信地:東京
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【9月8日 東方新報】中国国家統計局は7月30日、2025年上半期(1〜6月)の全国の一定規模以上の文化関連企業(以下、文化企業)の営業収入が7兆1292億元(約147兆1010億円)に達し、前年同期比7.4%増加したと発表した。伸び率は第1四半期を1.2ポイント上回った。
文化産業の中心分野にあたるコンテンツ制作、クリエイティブデザイン、ニュース・情報サービスなどでは特に伸びが目立ち、営業収入は4兆8445億元(約99兆9594億円)で前年同期比10.0%増となり、第1四半期比で2.9ポイント加速した。これらの3分野はいずれも2桁成長を記録した。
文化サービス業も全体を力強く牽引した。上半期の営業収入は3兆9218億元(約80兆9208億円)で前年同期比10.7%増。文化企業全体に占める割合は55.0%に達し、前年同期より1.6ポイント上昇した。文化サービス業の売上増加は、文化企業全体の成長率を5.7ポイント押し上げる効果となった。
また、新しい業態に分類される16の細分類業種は営業収入3兆1564億元(約65兆1278億円)で前年同期比13.6%増と、高い伸びを示した。中でも、娯楽用ドローンの製造、デジタル文化コンテンツ配信、文化・芸術関連サービス、インターネット広告、デジタル出版など5分野の売上が特に好調だった。
収益面でも改善が見られ、上半期の文化企業全体の純利益は6298億元(約12兆9950億円)で前年同期比19.3%増。業種別では43の中分類のうち38業種が黒字を計上しており、文化産業全体の収益力強化が鮮明となった。(c)東方新報/AFPBB News