【6月27日 CGTN Japanese】英BBCのウェブサイトによると、TikTokが世界で人気を博したのに続き、1話が1~2分間で数十話から成る中国発のショートドラマが話題となっているとのことです。

 ショートドラマを再生する携帯電話のアプリは、過去1年間で多くの国でよくダウンロードされるエンターテインメント系アプリの一つとなっています。ショートドラマは簡潔で切れが良く、リズムが速い、ストーリーの起伏が激しいなどの特徴で多くのユーザーに愛されています。

 データによると、2025年3月時点で、ショートドラマのアプリのダウンロード数は世界で延べ約9億5000万回に達しています。多くの人気アプリを開発した会社は本社を米国やシンガポールに置いてありますが、いずれも中国に由来しているということです。2024年に中国では3万本以上のショートドラマが配信され、市場規模は504億元(約1兆円)に達し、中国映画の興行収入425億元(約8600億円)を上回りました。

 例えば、コストが20万ドル未満のショートドラマ「The Divorced Billionaire Heiress(離婚した億万長者の女性相続人)」は、北米で3500万ドルの興行収入を記録し、170倍以上の収益を上げています。最も利益率の高い米国市場のほか、2025年第1四半期、ラテンアメリカでは同様のアプリのダウンロード数が延べ1億回に迫り、東南アジアでは約延べ8700万回に達しました。

 ショートドラマ制作会社は現在、中東とアフリカ市場をターゲットとして、海外への更なる進出を図っているようです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News