第3回サプライチェーン博に米企業15%増
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【6月19日 東方新報】第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会(通称:チェーン博)が、2025年7月16日から20日にかけて北京市で開催される。中国国際貿易促進委員会の副会長・李興乾(Li Xingqian)氏は17日の記者会見で、今回のチェーン博では米国からの出展企業数が前回比15%増加し、国外出展者の中で最多を維持していると述べた。米国企業の出展面積も10%拡大したという。
主催者側によると、今回の博覧会には国内外の企業・団体あわせて650社以上が参加予定で、参加国・地域・国際機関の数は75に上る。参加企業のうち、米国経済誌フォーチュン(Fortune)の「グローバル500社」に名を連ねる企業や業界トップ企業が全体の65%超を占める。国外出展企業の割合は35%で、そのうち欧米企業が半数を占める見通しだ。米国からの出展企業は前回比15%増で、その60%がフォーチュン500企業(Fortune 500)である。
さらに、出展企業が関連企業など500社以上のサプライチェーン関係企業を連れて出展するため、実質的な出展企業数は約1200社に達する見込み。すでに100社以上の海外団体が、視察・商談のために来中することを確定しており、前回比で30%増加。また、20以上の研究機関や大学も視察団を結成し参加予定であり、この数字も今後さらに増える見込みとなっている。来場者数は20万人以上に達する見通しで、オンラインとオフライン両方の形式での来場が想定されている。
同日、中国貿促会の副会長・于健龍(Yu Jianlong)氏は、国務院新聞弁公室で行われた記者会見の中で「今回の博覧会への各方面の参加意欲は予想を上回っている」と述べた。さらに、「現在、国際情勢が不透明で経済のグローバル化が逆風にさらされる中、世界のビジネス界がチェーン博に集まることは、中国経済とチェーン博に対する信頼の証だ」と強調した。
中米間のビジネス界における交流について、李興乾氏は「現在、中米の企業同士のコミュニケーションは順調であり、サプライチェーンにおける協力強化についても双方に共通認識がある」と述べた。また、「現在の重要な局面において、中米ビジネス界は両国の経済関係の前進に向けて具体的な行動を取っている」と指摘した。
李氏はさらに、中国米国商会、アメリカ大豆輸出協会、アメリカ穀物協会などの関係者が相次いで、「中国は非常に重要な市場であり、米国企業は今後も中国に投資を続け、中国の経済成長とイノベーションに参加し、中国市場と共に発展していく意欲がある」との意見を示したことも紹介した。(c)東方新報/AFPBB News