中国・ミャンマー国境、畹町からのビール輸出、5か月で5.9倍に拡大
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【6月18日 東方新報】中国・昆明税関は11日、夏の到来とともにビールの販売が最盛期を迎えていると発表した。2025年1月から5月にかけて、中国とミャンマーの国境にある雲南省(Yunnan)瑞麗市(Ruili)畹町鎮の通関地点から輸出されたビールは合計9468.8トンで、前年同期比で約5.9倍に増加した。
雲南省瑞麗市にある畹町経済開発区に足を踏み入れると、「雲南迪科瓏ビール」の工場では活気に満ちた様子が広がっていた。自動化された瓶詰めラインがフル稼働し、ビールは次々と充填・包装されて海外出荷の準備が進められていた。
同社の関係者・鄭国軍(Zheng Guojun)氏「当社の複数のビール製品は海外市場で高い評価を受けており、ミャンマーやベトナムなど東南アジアの国や地域の消費者から特に好評を得ている。ただ、各国で輸入ビールに関する基準が異なっており、それらの情報を短期間で把握するのは難しい。そのため、税関に支援を求めた」と語った。
昆明税関に所属する畹町税関は、企業のニーズに的確に応える「企業コーディネーター制度」を活用し、通関手続き、原産地証明、国際市場の最新法規や技術的貿易措置に関して総合的なサポートを提供。ビールの円滑な輸出を後押しし、夏の経済活性化に貢献している。
畹町税関の総合業務課課長・楊林生(Yang Linsheng)氏は「また、『クラウド発行』などの業務改革モデルも積極的に導入し、地域密着型の検査サービスを整備。サンプル採取から検査、証明書の取得までの時間を大幅に短縮している。さらに『即時検査・即時通関』のグリーンチャンネルも設け、貨物の通関効率を最大限に高めている」と述べた。(c)東方新報/AFPBB News