【6月6日 東方新報】このたび終了したばかりの5月、上海市では商品住宅(分譲住宅)の取引が前年比で引き続き増加し、市場は安定した推移を示した。市房屋管理局が5月31日に発表した最新データによると、5月における上海市の新築・中古住宅の合計成約面積は223万平方メートルで、前年同月比17%増加となった。

 新築住宅市場は全体として安定した動きを見せており、5月の成約面積は62万平方メートル、前年比で24%増加した。最近複数の販売センターは多くの来場者でにぎわっており、多くのデベロッパーが「紅い5月(販売好調期)」と呼ばれる販売シーズンの熱気を背景に、第1期の販売直後に第2期の販売を開始するケースも見られた。

 公開されている情報によれば、5月以降、上海市の新築住宅市場では、5月に4回にわたって新築マンションの販売が一斉に行われ、合計32の物件で4063戸、総面積50.59万平方メートルの住宅が新たに売り出された。新たに販売された物件の購入申し込みは安定しており、5月には37のプロジェクトで申し込みが完了。そのうち市内中心部の18件のうち、12件で申込倍率が1倍を超え、市場の熱気が持続している。販売中のプロジェクトも堅調に推移しており、5月の販売中物件の日平均成約面積は、前年同月比で30%増加した。

 一方で、中古住宅市場も引き続き活発な取引が見られた。5月の中古住宅成約面積は161万平方メートル(約1万9000戸)で、前年比14%増加し、これは2022年以降の同月としては最も高い水準である。具体的には、当月の成約件数は前年同月比で引き続き増加しており、昨年10月以降、成約件数は8か月連続で1.5万戸のボーダーラインを超え、また8か月連続で前年比プラスを維持している。

 成約価格についても全体的に回復傾向にあり、今年1月と2月の中古住宅価格指数はそれぞれ前月比0.4%上昇、0.4%下落となったが、3月と4月には0.4%、0.1%と連続して上昇している。(c)東方新報/AFPBB News