【5月16日 東方新報】中国・福建省(Fujian)南平市の武夷山観光地から福清市(Fuqing)の石竹山観光地、福鼎市(Fuding)の太姥山観光地、寧徳市(Ningde)の周寧県(Zhouning)の九龍漈観光地まで、スマート登山機器「外骨格ロボット」の導入により、福建の文化・観光業はより技術的な活力を得て、観光客に新しい体験を提供している。

「海上の仙都」として知られる福鼎市の太姥山は、「峰が険しく、石が奇異で、洞窟が幽玄、霧が幻想的」として有名で、3600以上の石段があり、標高差は900メートルを超え、ほとんどの名所は標高500メートルから700メートルの山頂に位置している。

 従来の登山方法は膝や腰に大きな負担をかける。今年4月初め、太姥山観光地は初めて「ロボットが観光地に登場する」試みを行い、地形に合わせた複数の「外骨格ロボット」を導入した。

「階段を登る時、軽い補助力を感じながら上に進んでいき、登山の過程が楽になります」と、観光客の厳欣悦(Yan Xinyue)さんは言いながら、軽便な「外骨格ロボット」を装着し、腰のスイッチを押すと、山道を軽快に進み、一段一段の階段を簡単に登りながら山を楽しんでいた。

 この「外骨格ロボット」は「腰のサポート+動力技術の補助」で体重を分散し、約10キロの補助を提供することができる。内蔵されたチップは動きを敏感に感知し、精密に牽引力を出力して、股関節や膝関節の筋肉の負担を軽減し、関節の摩耗を抑えることができ、バッテリーの持ち時間は3〜5時間だという。

 福鼎市太姥山観光経済開発の総経理、陳家秦(Chen Jiaqin)さんは「外骨格ロボットは、観光客の体力不足を補うことができ、中高年層の観光客も『夫妻峰』や『金亀爬壁』などの名所を楽しむことができ、これまでのように『山を見ると足を止める』状態から、楽に登頂できるようになりました」と語った。

「華東第一の滝」として知られる周寧県の九龍漈は、「九段の滝」が特徴で、総落差は300メートルを超え、険しい山の地形と密集した階段が続く。今年の「労働節(メーデー)」長期休暇前に、九龍漈観光地は3セットの「外骨格ロボット」を購入し、登山を「テクノロジー感溢れる」体験に変えた。

 浙江省(Zhejinag)から来た観光客の陳志強(Chen Zhiqiang)さんは「この機器は本当に便利で、足を上げると自動で助けてくれ、階段を登るときに力強さを感じ、遊ぶ疲れが大幅に減りました」と話した。

 福州市からの観光客、林偉明(Lin Weiming)さんは「この機器はまるで『目に見えない手』が膝を支えているようで、体力に応じてサポート力をリアルタイムで調整でき、階段を登る時はかなり楽に感じました。まさに『痛みのない登山』です」と語った。

 武夷山観光地でも、スマート登山用の外骨格装置を導入し、特に高齢者や体力の弱い人びとが天游峰を楽に登れるようになった。

 この外骨格装置は、先進的な人間工学に基づいて設計されており、動力補助とAIアルゴリズムを搭載している。装置は、使用者の運動傾向を精密に感知し、坂道や歩幅に応じて自動的に補助力を調整し、登り坂では動力を、下り坂では保護を提供する。実験によると、この装置は登山時の疲労度を40%以上軽減することができる。

「装着後、上り坂では誰かに押してもらっているような感じで、下り坂では誰かが支えてくれる感じがして、足も震えなくなり、テクノロジー感が満載でした」と観光客の陳霖(Chen Lin)さんは話した。

「登山が難しい」から「平地を歩くように」変わった。福建省の多くの観光地が積極的にスマート観光の新しい道を探索し、人工知能(AI)技術と文化・観光シーンの深い統合を進めている。(c)東方新報/AFPBB News