【4月24日 AFP】バルト3国リトアニアの首都ビリニュス市は23日、戦争に備えた避難計画を発表した。同国は、ウクライナを侵攻したロシアが次に標的にするのは自国ではないかと懸念している。

リトアニアは北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の加盟国。ロシアが2022年にウクライナ侵攻を開始して以来、ウクライナの信頼できる同盟国であり続け、防衛費を増額し、訓練を増強してきた。

ビリニュスのバルダス・ベンクンスカス市長は、「敵は歴史的に東からやってくる」として、主要避難経路3本は西側を通ると説明した。

同市は今秋の避難訓練実施を目指している。

ビリニュスはベラルーシ国境から30キロしか離れていない。ロシアはウクライナ侵攻への足掛かりとしてベラルーシを利用しており、ロシアがリトアニア侵攻の際にも同様の手口を使うのではないかとリトアニア当局は懸念している。

9月には、ロシアとベラルーシが軍事演習を実施する予定。両国は過去の演習で、ポーランドおよびバルト3国との国境に数万人の兵士を集結させた。(c)AFP