【4月23日 Xinhua News】国交樹立から60年余りとなる中国とケニアが貿易協力で豊かな成果を収めている。中国税関総署が22日発表したデータによると、1~3月の二国間貿易額は前年同期比11・9%増の161億3千万元(1元=約19円)となり、6四半期連続でプラス成長を保ち、同期として過去最高を更新した。輸出は11・8%増、輸入は13・2%増と双方で堅調な伸びを示している。

 中国からケニアへの主要輸出品には電子部品や家電、携帯電話、ハイエンド設備などが含まれ、ケニア市場の選択肢を増やした。品目別では中間財が11・4%増、消費財が10・1%増、資本財が10・4%の成長となった。特に注目されるのが建設機械の輸出で、ブルドーザーが2・1倍、掘削機が2・9倍、クレーン車が8・1倍と顕著な伸びとなり、中国が「一帯一路」構想下で現地のインフラ建設に積極的に参加している状況を反映した。

 ケニアからの輸入品では農水産物が好調だ。アフリカ最大のアボカド輸出国であるケニアは中国にとって第3のアボカド輸入先であり、輸入が始まった2022年8月以降の輸入量は累計6892・5トン、輸入額は9千万元に上っている。25年1~3月の茶葉の輸入は2・8倍、カニは30・7%増になるなど、特産品の輸入拡大が続いている。

 中国はケニアにとって最大の貿易パートナーかつ輸入相手国であり、逆にケニアは中国にとって東アフリカ最大の貿易国としての地位を確立している。(c)Xinhua News/AFPBB News