ヒマラヤの麓でサケを養殖 上海の「魚博士」がチベット亜東の貧困からの脱却を支援
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【4月24日 CGTN Japanese】亜東(ヤードン)サケはチベット自治区亜東県の特産で、標高2700~3700メートルの高山の淡水で生活する高原の冷水性魚類であり、チベット自治区の2級重点保護水生野生動物です。近年、上海市の科学研究者の主導の下、亜東サケは人工繁殖による養殖を実現し、現地のチベット族の人々の貧困からの脱却を実現させる「金の魚」になっています。
上海海洋大学水産・生命科学院の科学研究者は、自らの科学研究における強みと亜東県独自のサケ資源を結びつけ、現地のチベット族の人々を支援してサケの養殖産業を興し、3年をかけて低温での孵化効率の低さという難題を克服し、亜東サケの大規模な稚魚育成と成魚養殖のための重要技術を確立し、作業の傍ら訓練を施す形で、現地のチベット族の人々に魚類養殖の知識を教えました。研究者たちは現地の人々から「魚博士」と呼ばれ、貧困からの脱却と収入増加の導き手とたたえられています。
上海海洋大学水産・生命科学院の王成輝教授は、「現地の漁業資源を保護し発展させ、人々がより幸せな生活を送ることができるようにすることは、私たち水産研究者の最大の喜びであり、イノベーションチームの本来の使命でもある」と語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News