中国雲南省で真菌新種4種を発見 独特な色素の応用に期待
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【4月21日 CGTN Japanese】中国南西部の雲南省とその周辺は、独特な地理環境と豊富な生態系により、世界でも真菌の多様性が最も豊富な地域の一つです。中国科学院昆明植物研究所の楊祝良氏の研究チームは雲南省内でロクショウグサレキン属の真菌の新種4種を発見し、それぞれ「アイラオ(哀牢)ロクショウグサレキン」、「パンナ(版納)ロクショウグサレキン」、「ラオジュン(老君)ロクショウグサレキン」、「ユーロン(玉龍)ロクショウグサレキン」と命名しました。この研究は中国のロクショウグサレキン属の種の多様性の豊かさに新たな知見を追加し、真菌分類学研究に重要な形態と分子データを提供しました。楊氏のチームの研究成果はこのほど、ドイツ菌学会の関連学術誌である『マイコロジカル・プログレス』に掲載されました。
生化学技術の分野では、ロクショウグサレキン属がキシリンデインと呼ばれる天然で安定した青緑色の色素を産生することで注目されています。この色素には染料や光電子材料などの分野で幅広い応用の可能性があります。新種の特性とキシリンデインの生産での応用では、将来のバイオ材料開発に新たな道を切り開くことが期待されます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News