【4月21日 AFP】20日に行われた24-25フランス・リーグ1第30節のサンテティエンヌ対オリンピック・リヨン戦で、客席から投げ込まれた物が副審に当たり、試合が45分間中断する事態が発生した。

投げ込みがあったのはサンテティエンヌが1-0でリードしていた前半終了間際で、リヨンの選手がスローインをしようとしていた際に、メディ・ラフムーニ副審が頭を抱えてかがみ込んだ。これを受けて主審は選手を控室へ下がらせた。

それから35分後、リーグの試合担当者から、試合が再開されること、副審は意識がもうろうとしただけでけがはしておらず、鎮痛剤を飲んだことが発表された。

サンテティエンヌとリヨンは因縁のライバル同士で、リヨンサポーターはアウェースタジアムへの入場が禁止されていた。発表された観客数は4万372人で、選手が戻ってきたときも満員だった。

サンテティエンヌの関係者は、AFPに対して「事件の発生後すぐに、投げ込んだ人間の特定を始めている」と話している。

試合は2-1でサンテティエンヌが勝利し、順位は17位で変わらないが、残留圏内とは勝ち点3差となっている。対するリヨンは、欧州チャンピオンズリーグの出場権を争うリールとニースが勝利した中で、6位に転落した。(c)AFP