広州市、外資企業に5年間で最大1億5000万元の奨励金支給へ
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【3月24日 東方新報】2025年「広州バイオ医薬・健康分野外資企業サロン」が18日、広州国際生物島(Guangzhou International Bio Island)で開催され、同イベントにおいて、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)は外資企業の誘致に向けた明確な支援姿勢を示した。条件を満たす外資企業には、5年間で最大1億5000万元(約31億395万円)の奨励金が支給される可能性があるという。
このイベントには、シンガポールの免疫細胞治療に特化した医薬品企業の百吉生物(Biosyngen)、ファイザー(Pfizer)、ダナハー(Danaher)、メドトロニック(Medtronic)など、バイオ医薬・健康分野の外資系企業40社以上の代表が参加し、広州市政府関係部門の責任者と直接対話した。
現在、広州市には5万社を超える外資企業が集積しており、米国経済誌フォーチュン(Fortune)の「グローバル500社」に名を連ねる企業も362社に達している。近年、広州市は外資企業の発展促進と投資環境の最適化に向けた一連の施策を打ち出し、主要外資企業向けの「ホワイトリスト」サービス制度、外資系多国籍企業との直通連携制度、外資安定化専任チームなどを構築している。
その中で、広州市は条件を満たす外資企業に対して、年間で最大5000万元(約10億3465万円)、5年間で最大1億5000万元の奨励金支給を明確に打ち出している。
広州市は、バイオ医薬・健康産業を新たな成長の柱産業として重点的に育成しており、現在同市には6500社以上の関連企業が集積し、研究開発、製造、流通、サービスまでをカバーする産業チェーンが形成されている。2024年の広州市におけるバイオ医薬産業の総売上高は2200億元(約4兆5525億円)を突破し、産業規模、革新プラットフォーム数、企業数など多くの指標で中国本土の上位に位置している。
百吉生物医薬(広州)の関係者は、広州市が打ち出したバイオ医薬産業支援政策には、資金援助、税制優遇、人材誘致などが含まれており、企業の資金確保と人材面の支援に大きく貢献していると述べ、革新的な医薬品の市場投入スピードが加速されたことを強調した。
また、広州市衛生健康委員会の関係者は、今後は医療改革の深化、サービスの最適化、イノベーションの強化を進め、医薬品・医療機器の共同開発という新しいモデルの探求や、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)におけるライフサイエンス・健康イノベーション拠点の建設を加速させ、世界中の資源を広州に集めたいと述べた。(c)東方新報/AFPBB News