【1月13日 東方新報】中国北西部の青海省(Qinghai)ゴロク・チベット族自治州(Golog Tibetan Autonomous Prefecture)班瑪県(Bainma County)で、2頭の希少種の「マエガミジカ」が目撃された。

「マエガミジカ」は小型の鹿の一種で、額の黒い房状の毛と、オスには牙のような犬歯があることで知られ、2021年に中国で「二級国家保護野生動植物」に指定されている。

 中国科学院の西北高原生物研究所の話によれば、班瑪県では野生生物の個体数が増加しており、生物多様性が著しく改善している兆しが見られる。

 三江源自然保護区(Sanjiangyuan Nature Reserve)の中心に位置する班瑪県では、継続的な生態系の修復と保護活動の効果で、最近野生生物の目撃例が増加しているという。

 長江(揚子江、Yangtze River)、黄河、瀾滄江(Lancang River)の源として知られる三江源には、数百種の野生生物が生息しており、その多くは中国政府の保護対象となっている。(c)東方新報/AFPBB News