【1月6日 CGTN Japanese】中国の科学調査砕氷船「中山大学極地」が4日、中国南部の広東省広州市南沙区を出港し、渤海の海氷域に向かいました。渤海での冬季における海氷と海洋の関係およびその生態環境への影響について科学調査を行います。

 今回の調査は中山大学が主導し、中国12の大学や研究機関が参加しており、冬季の渤海における海氷の形成期・最盛期・消退期の全過程、約44日間にわたって作業する計画です。また、冬季の渤海の海氷域について海氷と海洋、生態環境について総合的な科学調査を実施するのは、中国で初めてです。

 調査では、中国東部の遼東湾と渤海の中央に縦断面(垂直面)2面と観測横断面(水平面)2面を設定して、渤海の海氷の形成から消退までの過程、大気と海洋が海氷の形成と消退の過程に与える熱と力による影響、海氷の形成と消退過程が水環境に与える影響のメカニズムを調べたりして、海氷の生態動力学モデルを構築し、海氷が渤海生態系の季節変化に与える潜在的な影響を判明すると計画されています。

 また、「中山大学極地」は中国の大学が建造した初の科学調査砕氷船で、極地の全ての深海を科学調査する能力を備えています。同船は2024年7月26日から10月7日にかけて2024年度北氷洋の科学調査を順調に実施ました。同調査は中国の大学が自主的に取り組んだ初めての北氷洋科学調査活動で、中国は「雪龍」と「雪龍2」に次いで、北氷洋の中央氷区で作業できる3隻目の海上科学調査船となりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News