人類史上初 月の土壌でレンガを製造へ=中国
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【12月13日 CGTN Japanese】中国国家航天局傘下の月探査・宇宙開発工程センターの研究者がこのほど明らかにしたところによると、中国は2028年前後に打ち上げる計画の月面探査機「嫦娥8号」のミッションの一つとして、3Dプリンティング技術を利用し、月で採取した土壌でレンガを作る作業を試みる予定だということです。これは人類史上初の「月の土壌製レンガ」になります。
そのために、「嫦娥8号」は新しいモジュール式作業ロボットを搭載し、ペイロードの配置や月の土壌の追加、「月の土壌製レンガ」の接合などの作業を行うことになっています。
中国の科学者は、「月の土壌製レンガ」の製造シミュレーションにおいて既に一定の前進を遂げています。研究チームは「嫦娥5号」が採取した月の土壌サンプルの成分を分析し、その成分をシミュレーションして作った「仮の月の土壌」を素材として、レンガを焼成しました。このレンガはこのほど、宇宙貨物船「天舟8号」に搭載されて中国宇宙ステーションに運ばれ、船外曝露実験を実施することになっています。
「月の土壌製レンガ」の研究は月面に建造物を作る上で大きな意義があります。中国の土木工学専門家によると、月に建物を建てるには、小重力、真空、温度の激変、高周波低強度長時間振動、宇宙の強い放射線などといった極端な環境に対応した構造設計原理の研究が必要です。そのため、軽量で高強度、保温断熱、防震耐震、耐衝撃、耐宇宙放射線といった特徴を備えていなければならないということです。
「嫦娥8号」は国際月面科学研究ステーションの先行ミッションで、2026年前後に打ち上げを予定している「嫦娥7号」と共同で国際月面科学研究ステーションの基本型を構築することになります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News