【7月28日 CGTN Japanese】中国では最近になり、ネットに投稿された洪水の中で木を抱いて救助を待つ男性の動画が注目を集めました。

 動画には、男性が首まで水につかって木の枝をしっかりつかむ様子が映っています。非常に危険な状況です。実は、中国中部の河南省南陽市はその日、大雨に見舞われました。李震さんが運転していた車は社旗県李店鎮で水につかって動かなくなりました。李さんは危険な状況と考えて、直ちに窓から脱出しました。その後、車は水に流されました。李さんは足が地面に届かないほど水が深かったため、道端の木にしがみつくしかありませんでした。そして、李さんはすぐに119番に電話をかけて救助を求めました。

 李さんは消防士に指示されて、消防士のSNS「微信(ウィーチャット)」を追加して、位置情報を共有して待ちました。冷たい水の中に長く浸っていたため、李さんの両足は痙攣(けいれん)しましたが、生きる意志を捨てずに携帯電話を口にくわえて、手では大木の枝をしっかりとつかまえて、洪水に流されないよう懸命に頑張りました。ようやく電話をかけてから20分後に消防士は共有位置に基づいて、李さんを見つけることができました。

 消防士は、「李さんは迅速に自らを救う正しい行動をして、さらに携帯電話を巧みに守り抜いて、連絡が可能な状態にしていたことが救助につながった」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News