【5月15日 AFP】2023年の北半球の夏は過去2000年で最も暑かった。研究論文が14日、発表された。

 科学誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された論文は、人為的な気候変動が影響していることを示す研究結果だとしている。昨夏の気温をめぐっては、1850年の観測開始以来で最高であることはすでに判明していた。

 独ヨハネス・グーテンベルク大学(Johannes Gutenberg University)の研究者らは、北半球各地から集められた木の年輪データを分析し、1世紀から1850年までの世界気温を推計した。

 その結果、この期間に北半球で最も暑かったのは246年の夏だったと判明。しかし、23年夏の平均気温はこれよりも高く、少なくとも0.5度以上暑かったことが分かった。(c)AFP/Linda GIVETASH