【5月15日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は14日、米国ツアー(US PGA Tour)とサウジアラビアが後援するLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)との事業統合について、交渉は進展しているが合意まではまだ道のりは長いと話した。

 ウッズは米ツアーの方針委員会の一員として、サウジアラビアの政府系ファンド「公的投資基金(Public Investment Fund)」とツアーによる統合の枠組み合意を目指している。

 16日開幕の第106回全米プロゴルフ選手権(2024 PGA Championship)を前にした練習ラウンドを終えたウッズは、1年近くも続いている交渉について「恐らくファンもわれわれと同様、ゴルフや選手と関係のない話にうんざりしている。ファンはただ、われわれが一緒にプレーするところを見たがっている。それを実現する方法をこれから決めようとしている」と話すと、「ある程度の進展があるのは確かだが、決着までの道のりは長い」と明かした。

 さらにウッズは「われわれはPIFと交渉している。現在進行中で、流動的だ。状況は日ごとに変わる」と話し、「進展はあるが、これは現在進行形の交渉で、やるべきことが山積みだ」とコメント。「大きくはないかもしれないが、前進はしている」と述べた。

 前日13日には、実業家のジミー・ダン(Jimmy Dunne)氏が方針委員会を辞任した。ダン氏は昨年6月に発表された物議を醸す統合の枠組み作成に関わった人物だが、複数メディアの報道によれば、昨年12月の期限を大きく過ぎても決着がつかない交渉ペースの遅さにしびれを切らしたという。

 それでもウッズは、ゴルフの未来についてさまざまな意見をぶつけ合うことが前進につながると考えており、「議論や意見のまとまらない部分はあるが、ゴルフとツアーに関わる全員にとって最善のことをしたい。そうした衝突がなければ前進もできない」と話している。(c)AFP/Jim SLATER