ボベドリームのキャプチャー(c)news1
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【05月15日 KOREA WAVE】韓国のマンションで、エレベーター内で踊っていた小学生の頭の上に、天井の構造物の一部が落ちる事故が起きた。責任の所在をめぐり、被害生徒の親とマンション管理事務所の間で攻防が繰り広げられている。

小学校5年生の娘の親だというA氏は8日、オンラインコミュニティ「ボベドリーム」に「アパートで昇降機事故が起きた」として体験したことを伝えた。

A氏と防犯カメラの映像によると、先月29日、下校後、家に上がるエレベーターに乗った娘は、鏡を見ながら踊っていた。すると「ドン」という音とともにエレベーターがしばらく停止した。娘の頭の上に天井の構造物が落ちてきたという。

娘はすぐに非常ベルを押し、「天井が落ちて頭に当たった。今すぐ助けに来てほしい」と管理事務所に報告した後、帰宅した。

遅れて娘から被害を聞いたA氏は、アパート管理室に電話し、「なぜ未成年者の事故をすぐに親に伝えないのか」と問い詰めた。すると管理室側は「停電事態で忙しい」とし、防犯カメラの閲覧要請も拒否した。

A氏は「娘は事故当日の夕方から病院に行く前まで、めまいがして起きられないと訴え、3回嘔吐した」と語った。

管理事務所とエレベーター業者の担当者は「事件発生の10日余り前、家具業者の配達員が家具を配達する過程で、天井に家具をぶつけた」とし、この配達業者に責任転嫁した。さらに、A氏の娘がエレベーター内で踊ったことが2次的な衝撃となり、構造物の落下につながったと主張した。

管理事務所もエレベーター業者も責任を逃れようとする一方、A氏が家具業者の配達員に連絡してみると、好意的な対応が返ってきた。「娘さんのけがは大丈夫ですか。本当に申し訳ない。保険で対応するので、早く治療を受けてください」と話し、謝罪した。

A氏は「配達員の対応にとても感謝している。娘は脳震とうと診断され、肩や首の捻挫で現在入院中だ」とした。その一方で「すべて家具業者の配達員の過ちとされているが、管理事務所には一切責任がないのか」と首をかしげた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News