【5月12日 AFP】23-24イタリア・セリエAは11日、第36節の試合が行われ、ボローニャ(Bologna FC)は2‐0でナポリ(SSC Napoli)を下し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場権獲得に向けて大きく前進した。

 ダン・エンドイェ(Dan Ndoye)とステファン・ポシュ(Stefan Posch)のヘディングシュートが決まって勝利したティアゴ・モッタ(Thiago Motta)監督率いるボローニャは、暫定ながら3位に浮上。トップ5のチームにチャンピオンズリーグへの切符が与えられる中、6位ASローマ(AS Roma)との勝ち点差を7に広げた。

 そのローマは、1試合消化が少ないながらも勝ち点60で並んでいる5位アタランタ(Atalanta)と12日に対戦することになっている。この一戦でローマが敗れた場合、ボローニャはチャンピオンズリーグ出場が決まる。ボローニャは通算7度目、クラブとしては最後となっているリーグ制覇を飾った1964年にヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup)に出場しているが、現行のチャンピオンズリーグ出場経験はない。

 敗れた昨季王者のナポリは、今季は8位と低迷している中で、激怒したサポーターからハーフタイムや試合終了後に大ブーイングを受けていた。

 一方でACミラン(AC Milan)は5‐1で残留を争っているカリアリ(Cagliari Calcio)に勝利したものの、サポーターは不満を募らせたままとなっている。

 ミランのサポーターは前節のジェノア(Genoa CFC)戦に続いて沈黙の抗議を行い、タイアニ・ラインデルス(Tijjani Reijnders)の3点目が決まってようやく小さな集団が歓声を上げた。

 ラインデルスに加えてクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)の2得点やイスマエル・ベナセル(Ismael Bennacer)、ラファエル・レオン(Rafael Leao)のゴールで快勝したミランは、これで公式戦7試合ぶりの勝利を収めた。

 それでも、地元のライバルで今季優勝を飾ったインテル(Inter Milan)に勝ち点18差をつけられ、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)でも同じセリエAのローマに敗れて大会から姿を消したことにサポーターは不満を募らせている。このため、約5年指揮を執ったステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督はシーズン終了後の解任が見込まれている。(c)AFP