【5月12日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2024)は11日、男子シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は1-6、3-6のストレートで大会第7シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に敗れた。それでも試合後には、全仏オープン(French Open 2024)出場に気持ちが傾いていると話した。

 クレーコートの王ナダルは、ここ2年は度重なるけがに悩まされ、世界ランキングも305位まで下降。最多14回の優勝を誇る全仏オープンについては、戦えると感じたときだけ出場すると話していた。

 そして、初対戦のホルカシュにストレートで敗戦というこの日の負け方は、全仏オープン出場に疑問符が付くものだったが、ナダルは「ご想像の通り、まだはっきり決断はできていない。それでも今の気持ちと、どちらに近いかを口にするなら、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)出場に向けて全力を尽くすと言うだろう」と語った。

「肉体的にはかなり問題があるが、おそらくまだ自分のテニスキャリアで最も重要な大会に出場しないと言うほどではない。今後の状況次第だ。あした、あさって、1週間後の自分の気持ちがどうなっているかだ」

 一方、イタリア国際はこれが最後の出場になる可能性が高く、二度とプレーしないのは「98パーセント」確実だと話している。

 トマス・マルティン・エチェベリー(Tomas Martin Etcheverry、アルゼンチン)との3回戦に駒を進めたホルカシュは、「このサーフェスで彼ほどの成績を残す選手はもう現れないだろう。結局のところ、彼はテニス以上の存在だ」とコメントした。(c)AFP/Terry DALEY