【5月11日 AFP】23-24NBAは10日、各地でプレーオフ準決勝(7回戦制)が行われ、インディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)とデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)がともにシリーズ初勝利を挙げ、それぞれ戦績を1勝2敗とした。

 敵地で2連敗を喫していたペイサーズは、ホームで迎えたこの日の第3戦でニューヨーク・ニックス(New York Knicks)を111-106で下し、シリーズ3連敗は免れた。

 35得点でチームをけん引したスター選手のタイリース・ハリバートン(Tyrese Haliburton)は、過去にNBAのプレーオフで0勝3敗から逆転してシリーズを勝ち抜いたチームがないことを指して「0-3になったらどうなるかは皆分かっていた」と話し、「とにかくがむしゃらにプレーし、懸命に戦う必要があった」と振り返った。

 ペイサーズは同点で迎えた第4クオーターの残り17.8秒、アンドリュー・ネムハード(Andrew Nembhard)がショットクロックぎりぎりで3ポイントシュートを沈め、109-106で勝ち越しに成功。ネムハードの得点はこれがこの日わずか2回目だったが、激しいシーソーゲームの展開となっていた中で、絶好のタイミングで流れを引き寄せ、予想外のヒーローとなった。

 他にもパスカル・シアカム(Pascal Siakam)が26得点、マイルス・ターナー(Myles Turner)が21得点、10リバウンドでチームに貢献した。
 
 対するニックスは、すでにジュリアス・ランドル(Julius Randle)やミッチェル・ロビンソン(Mitchell Robinson)、ボヤン・ボグダノビッチ(Bojan Bogdanovic)といった主力を欠いていた中で、この日は第2戦でハムストリングを痛めたOG・アヌノビー(O.G. Anunoby)も欠場した。

 ダンテ・ディヴィンチェンゾ(Donte DiVincenzo)が、3ポイントシュート7本成功などでチーム最多の35得点。第2戦で右足を痛め試合前のウオームアップまで出場が不透明だったジェイレン・ブランソン(Jalen Brunson)は、スロースタートながら26得点、6アシストを記録した。 

 昨季王者のナゲッツは、今季の最優秀選手(MVP)に選出されたニコラ・ヨキッチ(Nikola Jokic)とジャマール・マレー(Jamal Murray)がそれぞれ24得点の活躍を見せ、ミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)を117-90で粉砕した。

 ナゲッツはマイケル・ポーター・ジュニア(Michael Porter Jr.)も21得点を稼ぐなど、先発5人全員が2桁得点を記録した。

 ティンバーウルブズはアンソニー・エドワーズ(Anthony Edwards)が19得点、カール・アンソニー・タウンズ(Karl-Anthony Towns)が14得点をマークしたものの、敵地での第1、2戦でナゲッツを圧倒したようなリズムのプレーは見られなかった。(c)AFP