【5月1日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)は30日、準決勝第1戦が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)はビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)の2得点でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich、ドイツ)とアウェーで2-2の引き分けに持ち込んだ。

 試合はレアルが24分にビニシウスのゴールで先制したが、後半に入るとバイエルンが主導権を奪い返し、リロイ・ザネ(Leroy Sane)のゴールとハリー・ケイン(Harry Kane)のPKが立て続けに決まって4分間で逆転に成功した。

 それでも83分、レアルはロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)が金ミン哉(Kim Min-jae、キム・ミンジェ)に倒されてPKを獲得すると、ビニシウスがブーイングと口笛をかき消すキックを成功させた。

 ビニシウスは「この大会では負けないことが重要。そして僕らは負けなかったからこそ、今ここにいる」と話し、「2点を決められてとてもうれしい。次はホームで魔法の夜が必要だ」と続けた。

 引き分けに終わったことで、第2戦をホームで戦うレアルが有利な立場になったが、この日大半の時間帯で試合を支配したバイエルンも6月にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる決勝進出の希望を残している。

「少し変な感じだ」としたバイエルンのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は「しかし状況はとてもはっきりしている。マドリードで勝って、ウェンブリーへ行く。勝った方がすべてを手に入れる」と話し、「覚悟はできているし、激戦を受け入れる。われわれは自信を持ってマドリードへ行く。必要なのは勇敢さだ」と意気込んだ。(c)AFP