【4月18日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)で16日、記録的な大雨が降り、最大都市ドバイ(Dubai)では一夜明けた17日、幹線道路や空港など交通網が混乱を極めた。

 16日の降水量は最大259.5ミリと、75年間の観測史上最大となった。

 片側6車線の幹線道路は冠水し、渋滞が発生。首長国の一つ、ラスアルハイマ(Ras Al-Khaimah)では70歳の男性が車ごと押し流されて死亡した。

 ドバイ国際空港(Dubai International Airport)近くでは、水没した道路トンネルもあった。ドバイ周辺では停電も報告された。

 国際線乗降客数が世界最大の同空港では、道路の冠水や公共交通機関の運休のため職員が出勤できず、機能はまひした。

 遅延便が相次いだため、乗客は必要不可欠な場合を除き空港利用を控えるよう要請された。「フラッグキャリア」のエミレーツ航空(Emirates)は搭乗手続きを全面停止した。

 大雨の影響は別の首長国シャルジャ(Sharjah)をはじめUAE全域に及んだ。隣国オマーンでは、週末からの大雨によりこれまでに子どもを含む19人の死亡が確認されている。(c)AFP/Talek HARRIS