【4月15日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は14日、シングルス決勝が行われ、大会第12シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に6-1、6-4で快勝し、2021、22年以来となる3度目の大会制覇を果たした。

 チチパスは22年のグラス(芝)コートシーズン以降は優勝1回にとどまり、世界ランキングも19年1月以降では最悪の12位となっていたが、準決勝では今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)覇者で世界ランク2位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を破るなど、自信を取り戻す優勝となった。

 今季は今大会まで11勝6敗だった中、試合後の会見では「このような1週間が本当に必要だった。特に昨年後半から今までの数か月感は厳しかった。自分が目指すレベルという意味ではベストな時期を過ごせていなかったし、今大会での優勝は狙っていたわけではなかったが、自然に成し遂げることができた」と話し、過去2回よりも今回の方が特別な優勝だと喜んだ。

 モンテカルロ大会優勝3回は史上5人目。過去にはラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が最多11回、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg、スウェーデン)、トーマス・ムスター(Thomas Muster、オーストリア)、イリ・ナスターゼ(Ilie Nastase、ルーマニア)がそれぞれ3回制している。

 一方、準決勝で世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を倒して勝ち上がってきたルードは「きょうはもっといいパフォーマンスができず申し訳ない」とファンに謝り、「今回はかなわなかったが、こういったビッグタイトルに近づいていると思いたい」「壁を打ち破って、このような大きな大会で優勝したい」と前を見据えた。(c)AFP