【4月10日 AFP】アイルランドのマイケル・マーティン(Micheal Martin)外相は9日、パレスチナ国家を承認する方向で、今後数週間のうちに動くと述べた。

 マーティン氏は議会で演説し、「より広範な国際的議論」が完了次第、パレスチナ国家の承認を政府に正式な提案すると明言。「パレスチナ国家の承認は間違いなく実現する」と述べた。

 さらに、同国のニュースサイト「ジャーナル」に対し、「今後2、3週間以内」に提案すると述べた。

 アイルランドは長年、中東和平プロセスの一助となるならば、基本的にパレスチナ国家の承認に異存はないと述べてきたが、現在進行中のパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での紛争を受けて弾みがついている。

 マーティン氏は「(ガザ紛争で)戦争犯罪が行われていることに疑いはなく、現在もガザ住民に対して続いている(イスラエルの)空爆を全面的に非難する」と述べた。

 また、パレスチナ国家の承認は「ガザとヨルダン川西岸(West Bank)のパレスチナ人を助け、アラブ主導の和平イニシアチブを推進するきっかけになり得る」とも述べた。(c)AFP