【4月8日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、パリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2024)は7日、仏コンピエーニュ(Compiegne)からルーベ(Roubaix)間の259.7キロで行われ、アルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)が大会連覇を達成した。

 昨年の世界選手権(2023 UCI Cycling World Championships)王者で、前週にはツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2024)も優勝しているファン・デル・プールは、残り60キロの石畳区間で急加速して独走態勢に入ると、最後は2位以下に3分差をつけて過酷な大会を制した。

 レース後には「これほどの展開は予想外だった。今夜は盛大なパーティーを開くよ」とコメントし、「フランドルではぎりぎりだったが、きょうの最後の数キロは本当に楽しかった」と喜んだ。

 優勝タイムは5時間25分58秒で、平均時速は1896年から続く大会の歴史で最速だった。本人は「とにかく他の選手を楽にさせないことを心がけた。勝ちに行く動きや、単独逃げを狙ったわけではなかったが、抜け出した後は追い風を受けられた」と話している。

 ファン・デル・プールのチームメートのジャスパー・フィリプセン(Jasper Philipsen、ベルギー)とリドル・トレック(Lidl Trek)のマッズ・ピーダスン(Mads Pedersen、デンマーク)が、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のニルス・ポリッツ(Nils Politt、ドイツ)との三つどもえのスプリント勝負を制してそれぞれ2位と3位に入った。(c)AFP/Damian MCCALL