【4月5日 AFP】バスケットボールのスペイン代表最多キャップを誇るルディ・フェルナンデス(Rudy Fernandez)が4日、今季限りで現役生活から退きその輝かしいキャリアに幕を閉じることを明らかにした。

 欧州バスケットボールのトップリーグ、ユーロリーグ(Euroleague)に参戦するレアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)でプレーするフェルナンデスは、スペイン代表の一員として出場権獲得を果たせば今夏に行われるパリ五輪でキャリアを終えたいとしている。

 39歳の誕生日を迎えたこの日の記者会見では、「引退という言葉を口にするのは難しい。だが、ある程度の年齢に到達し、家族をはじめ他のことを考え始めている」「残りの数か月で、できる限り最大限に貢献していけるようにしたい」と語った。

 約20年前にスペイン1部リーグのホベントゥート・バンダローナ(Joventut Badalona)でデビューを果たしたフェルナンデスは、レアルで国内リーグ優勝6回、ユーロリーグ制覇3回を経験するなどし、欧州バスケットボール界で最高成績を収めた選手の1人となっている。

 3ポイントシュートの名選手でもあるフェルナンデスは、スペイン代表でもパウ(Pau Gasol)とマルク(Marc Gasol)のガソル兄弟やリッキー・ルビオ(Ricky Rubio)らと黄金時代を築き、FIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup)で優勝2回、FIBA欧州選手権(EuroBasket)で同4回、五輪で銀メダル2個に輝いている。

 米プロバスケットボール(NBA)などでもプレーしたフェルナンデスは、レアルでの16シーズンで通算700試合以上に出場して27個のタイトルを獲得し、数々の個人賞にも選出された。(c)AFP