【4月5日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は4日、次週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)を欠場すると表明し、全仏オープン(French Open 2024)で15回目のタイトル獲得を目指す中で復帰が大いに危ぶまれる状況となった。

 四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇る37歳のナダルは、1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)を最後に戦線を離脱しており、モナコで7日に開幕するモンテカルロ大会で復帰するとみられていた。

 しかしこの日、ソーシャルメディアに「残念ながら、モンテカルロではプレーしないとお知らせしなければならない。体がとにかくそれを許してくれない」と投稿し、「毎日練習に励んで全力を尽くし、大会に復帰して戦うことが自分にとっては非常に重要だったが、実際のところきょうプレーするのは不可能だ」と続けた。

 モンテカルロ大会で11度の優勝を誇るナダルは、2023年シーズンの大半をけがで棒に振っていた中、今季のツアー出場もブリスベン国際のみにとどまっている。ジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)に敗れた同大会の準々決勝で腰の炎症を訴え、その後も全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)とカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2024)に加え、当初復帰を予定していたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)も見送った。

 ブリスベン国際以降でプレーしたのは、3月に米ラスベガス(Las Vegas)でカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)と対戦したエキシビションマッチのみとなっており、そのときにも腰に違和感がある様子で回復していないのは明白だったとの指摘があった。

 ナダルは特にローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の赤土をはじめ、コートに立つことへの強い望みは抱き続けているものの、20年以上にわたるキャリアでの消耗により、最後の時は近づいている。全仏オープン期間中の6月3日に誕生日を祝うことが慣例となっているが、今年はパリで38本のキャンドルを吹き消すことはできないかもしれない。(c)AFP