【4月1日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、ツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2024)は31日、ベルギー・アントワープ(Antwerp)からアウデナールデ(Oudenaarde)までの270.8キロで行われ、アルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)が2年ぶり3度目の優勝を果たした。

 今季モニュメント第2戦の今大会は雨のコンディションとなったが、UCIシクロクロス世界選手権(UCI Cyclo-cross World Championships)で優勝6回を誇るファン・デル・プールは、悪天候や石畳の危険な路面を苦にせず坂を上り、残り約44キロ地点から独走。最後は追走集団に1分強のタイム差をつけ、圧勝を飾った。

 レース後の会見では「(ツール・デ・フランドルは)一番好きなクラシック。初出場のときから好きになった。自分に一番合っている大会でもある」とコメント。優勝3度は111年の大会史上数人しか達成していない最多タイ記録だが、「正直、数字はあまり意識していない」と話し、「これまでのキャリアはすでに自分の期待を超えている。ここからはすべてボーナスだ」と続けた。

 2位にはアルケア・B&Bホテルズ(ARKEA-B&B HOTELS)のルカ・モッツァート(Luca Mozzato、イタリア)が入った。チーム・ジェイコ・アルウラ(Team Jayco AlUla)のマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)が3位でフィニッシュしたが、危険走行によるペナルティーを科され、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のニルス・ポリッツ(Nils Politt、ドイツ)が繰り上げで3位となった。

 今大会はファン・デル・プールのライバル2人が欠場した。前年覇者のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)はジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2024)とツール・ド・フランス(2024 Tour de France)の2冠に挑戦するため出場を見送り。ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)は4日前のドワルス・ドール・フラーンデレン(Dwars Door Vlaanderen 2024)で鎖骨と肋骨(ろっこつ)を折るけがをしていた。(c)AFP