開催費用に視聴者数、バナナ…数字で見るパリ五輪
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【4月5日 AFP】7月26日に開幕するパリ五輪までは、まだ数か月の時間があるが、大会は統計の面ですでに大きな印象を残しており、予算はおよそ90億ユーロ(約1兆4800億円)、開会式の視聴者数は10億人が見込まれている。ここでは、大会にまつわる数字をAFPがまとめた。
■参加選手数は1万500人
このうち大半がパリ郊外サンドニ(Saint-Denis)の選手村に滞在する。
■実施するのは329種目
パリ五輪では32競技が採用され、そのうちブレイキンは新登場となる。
■招待国は203の国と地域
ここには難民選手団も含まれる。ロシアとベラルーシの選手は中立の立場で出場する。
■費用は88億ユーロ(約1兆4400億円)
これは今年1月ごろの予算で、費用総額は大会終了後まで不明。会計監査院は、公的資金30億ユーロ(約4900億円)がパリ五輪に投じられる可能性があると試算している。
■観客数は1500万人
パリ観光局の予測によると、この人数が五輪(7月26日~8月11日)とパラリンピック(8月28日~9月8日)の観戦に訪れるという。このうち12パーセントにあたる200万人が国外からの訪問客で、そのうち五輪観戦に訪れるのは150万人。その多くが英国と米国からの観戦客となっている。
■開会式の観客は10万人
これはチケット代を支払い、セーヌ川岸に設置された観覧席で開会式を見る人数。席の後ろから式を見物する人の人数はまだ分かっていないが、数十万人になるとみられる。
■チケットは760万枚
これは販売済みの枚数で、売り出されているのは合計で1000万枚となっている。
■視聴者数は10億人
世界中でこれだけの人が、選手がボートでセーヌ川を航行する開会式を視聴するとみられている。
■動員される警察官と憲兵は3万人
警備をさらに強化するため、1万5000人の兵士と1万7000人~2万2000人の民間警備員も各会場とファンゾーンに派遣される。
■ボランティアは3万人
ボランティアは観客を歓迎して座席への案内や情報を提供したり、選手のサポートをしたり、6000回が見込まれるドーピング検査の補助を行ったりする。
■提供される食事は130万食
主催者は、そのうち8割をフランス国内で生産すると約束している。メニューの中には、300万本が提供されるバナナもある。
■交通費は4ユーロ(約657円)
7月20日から9月8日にかけて、パリ市内のメトロの運賃は通常の2.1ユーロ(約345円)からこの金額に値上げされる。(c)AFP