【3月30日 AFP】米大リーグ(MLB)は29日、各地で試合が行われ、ミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)のジャクソン・チョーリオ(Jackson Chourio)外野手が、1937年以降では最年少記録となる20歳で開幕戦の先頭打者に起用された。試合はブルワーズが3-1でニューヨーク・メッツ(New York Mets)に勝利した。

 ベネズエラ出身でわずか18日前に20歳になったばかりのチョーリオは、雨で前日順延となっていたブルワーズのシーズン初戦で1番・右翼でメジャーデビューを果たし、3打数1安打1打点を挙げる活躍でチームの勝利に貢献した。

 MLBの公式ウェブサイトによると、近代におけるシーズン開幕戦先頭打者の最年少記録は、1937年にボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)でプレーしていたボビー・ドーア(Bobby Doerr)の19歳となっている。

 チョーリオは1回表の初打席でメッツの先発ホセ・キンタナ(Jose Quintana)からストレートの四球を選んで出塁すると、二塁へ盗塁。クリスチアン・イエリチ(Christian Yelich)の単打で三塁へ進んだが、次の打者が併殺に倒れて生還できなかった。

 5回にはメジャー初安打となる単打を放ち、この間に三塁へ到達したアンドルー・モナステリオ(Andruw Monasterio)が、ウィリアム・コントレラス(William Contreras)の犠牲フライで生還するのをお膳立て。これでブルワーズが2-1とリードした。7回は内野ゴロが併殺崩れとなり、これでジェイク・バウアーズ(Jake Bauers)が3点目のホームを踏んだ。

 これまでチョーリオより若い年齢でシーズン開幕戦に出場した選手は、1974年と1975年のロビン・ヨーント(Robin Yount)、1989年のケン・グリフィーJr.(Ken Griffey Jr.)、そして1999年のエイドリアン・ベルトレー(Adrian Beltre)の3人しかおらず、いずれも米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを果たしている。(c)AFP