【3月26日 AFP】中国サッカー協会(CFA)の陳戌源(Chen Xuyuan)前会長が、収賄の罪で無期懲役を言い渡されたと、中国共産党機関紙の人民日報が26日に報じた。

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 湖北(Hubei)省の裁判所で判決を受けた陳氏は、CFA会長およびその他組織での立場を利用し、「総額8103万元(約17億円)を他人から違法に受け取った」とされている。

 同紙は、陳氏が受け取った賄賂は「極めて巨額」であり、同氏の行為は「公正な競争と秩序を著しく損なった」と指摘し、「国のサッカー産業に深刻な結果をもたらした」と伝えた。

 熱心なサッカーファンを公言している中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、就任以来、汚職の徹底的な取り締まりを行っている。国内のサッカー界にも大きな影響が出ており、近年、これまでに陳氏を含む10人のCFA上層部が摘発されている。

 国営新華社通信によれば、同日にはさらに4件の重大汚職事件に関する判決が出る見通しで、その中には李鉄(Li Tie)元中国代表監督の判決も含まれる可能性があるという。

 陳氏と近かった李氏は1月、代表監督就任のために約300万元(約6300万円)の賄賂を贈ったり、クラブチームの監督を務めていた際に八百長に加担したりしたと話している。(c)AFP/Matthew WALSH