【3月10日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中の米原爆開発計画「マンハッタン計画(Manhattan Project)」の関連資料が、米ボストン(Boston)で競売に掛けられている。開発者の伝記映画『オッペンハイマー(Oppenheimer)』の大ヒットもあり、競売は注目を浴びている。

 出品されたのは、ニューメキシコ州ロスアラモス(Los Alamos)で極秘裏に進められたマンハッタン計画を記録した「スミス・リポート(Smyth Report)」など。リポートは広島、長崎への原爆投下後の1945年8月12日に公開された。

 競売会社RRオークション・ハウス(RR Auction House)は、リポートについて「人類にとって最も恐ろしい兵器の一つの開発に至る科学・行政面での経緯を包括的にまとめたもの」と説明している。

 リポートには映画にも描かれたジョン・ロバート・オッペンハイマー(John Robert Oppenheimer)のほか、世界初の原子炉を作ったエンリコ・フェルミ(Enrico Fermi)、粒子加速器サイクロトロンを発明したアーネスト・ローレンス(Ernest Lawrence)らが署名している。

 現時点での入札額は3万5000ドル(約515万円)超。入札は13日に締め切られる。

 映像は8日撮影。(c)AFP/Joseph Prezioso. Video by Lauren Owens Lambert