【3月8日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)がクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表を不適切行為で告発した女性従業員を停職処分にしたと、この問題の調査に近い筋が7日、AFPの取材で明らかにした。

 ホーナー氏は疑惑についてこれまで一貫して完全否定しており、前週にはチームの内部調査で潔白との判断が下っていた。ところが疑惑が晴れた翌日、女性スタッフとのやり取りとされる私的なメッセージが匿名でF1関係者やメディアに流出し、再び立場が危ぶまれていた。

 チームを保有するオーストリアのエナジードリンク企業レッドブルは調査終了の際、「告発者には不服を申し立てる権利がある」としていたが、女性従業員への停職処分は今回の調査に直接関係しているという。

 レッドブルの広報担当者はこの日、女性への処分について「当社従業員の個人的な状況についてはコメントできない」とし、騒動への言及を避けた。

 ホーナー氏は今季第2戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2024)の会見で、「社員と会社の機密事項については、いかなるコメントもできない」としつつ、徹底調査が行われた結果、訴えは退けられたと強調した上で「この問題に区切りをつけ、コース上で起こっていることに集中するときだと思う」と述べた。(c)AFP