【3月6日 AFP】ボクシング・世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(Naoya Inoue)が6日、都内で会見に臨み、5月6日に東京ドーム(Tokyo Dome)で元世界バンタム級王者ルイス・ネリ(Luis Nery、メキシコ)との防衛戦に臨むと発表した。

 井上は、マーロン・タパレス(Marlon Tapales、フィリピン)を下して、WBCとWBOのベルトに加えてWBAとIBFの王座も獲得した昨年12月のファイト以来の一戦に臨む。

 東京ドームでのボクシング興業は、元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(Mike Tyson、米国)がジェームス・ダグラス(James Douglas、米国)に敗れた一戦以来、34年ぶりとなる。

 井上は、約4万5000人を収容する東京ドームでの戦いに「すごくモチベーションが高い」と語った。26戦全勝(23KO)の戦績を誇る井上は続けて、「なんといっても相手はネリ。強豪を迎えるにあたりすごく気を引き締めないといけない」とし、「白熱する試合になると予想しています」と続けた。

 ネリは2017年に禁止薬物の陽性反応が出ると、翌年には減量失敗となりバンタム級王座を剥奪された。その後は日本国内でのライセンスの無期限停止処分が出ていたが、先週資格が回復されていた。日本ボクシングコミッション(JBC)に謝罪したネリは、日本に「戻れてうれしい」と述べ、「トレーニングにしっかり集中している。素晴らしい試合をしたい」と続けた。

 ネリの通算戦績は35勝(27KO)1敗となっている。(c)AFP