【3月6日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)は5日、同組織が昨年10月7日のイスラエル奇襲時に「性的暴行」があったとする国連(UN)の報告書を否定し、「誤った主張」だと反論した。

 国連のプラミラ・パッテン(Pramila Patten)事務総長特別代表(紛争下の性的暴力担当)は5日、昨年のハマスによるイスラエル奇襲時、「性的暴行があったと「信じるに足る合理的な根拠がある」とする報告書を発表した。

 報告書は少なくとも3か所で性的暴行が行われ、大半の事例で犠牲者は「レイプされた後に殺害され、少なくとも二つの事例に遺体に対するレイプが関与していた」と述べた。

 これに対しハマスは声明で、報告書が「これらの事件の被害者と呼ぶ人々の証言が一切記されていない」と反論。パッテン氏は証言を「イスラエルの機関、兵士、証人」に依存しているが、それは「(イスラエルの)占領当局が選んだ者たちだ」と批判した。(c)AFP